5/27/2017

ドルネル 組曲2番

ドルネル 組曲第2番 表紙

フレンドシップコンサートの演奏は事情により3名での演奏となった。
以前ドルネルの組曲の一部をやった事があるので、3名ならできそうだ、そんなことで決まったドルネル 組曲2番
組曲なのでいくつかの小曲が並んでいる
 1プレリュード  2アルマンド  3ロンド  4サラバンド  5ファンタジー  6シャコンヌ  7リゴドン
このように並べると難しそうな大曲に思えるが、みんな短い曲ばかり、単独で演奏するには短すぎる、このような組曲であってこそ、その存在価値がある。前奏曲があり、小手調べ、自己紹介・・シャコンヌがメインデッシュだろう、最後リゴドンは終曲 「終わりました、いかがでしたか!」 途中ちょっと短調になり反省もある。フルコース料理のようだ。

私は今回バスパートを志願した。以前やった時はアルト 1のパートだったが、今回バスに挑戦してみたくなったから。
楽譜の表紙を見ると2本のフルートあるいはオーボエあるいはヴァイオリンと通奏低音とあり、楽器の限定はない。だからリコーダー2本で演奏しても一向に構わないのだ。原調はシャープ3つのイ長調それをハ長調に転調してある。これは問題ない。
しかし通奏低音をバスリコーダー1本で演奏する・・・これが多くの問題をはらむことに気がついた。通奏低音はヴィオラ・ダ・ガンバやチェロのような大型絃楽器とチェンバロを想定していると思われる。チェンバロがしっかり低音部を補強しチンジャラ、チンジャラとリズムも刻んでくれる。ガンバはたっぷりした持続音でそれに応え、高音域に駆け上がって上声部と絡みあっても相手を圧倒することなく、音色や音量を自在にコントロールできる。
ところがバスリコーダーだと高音のフレーズが倍音を含まない妙に薄っぺらな音になってしまう。さらに最低音に下がりFとかGを「ボン!」と鳴らしたいのに「スカ」情けない、ガンバやチェロだと「グワン!」と胴鳴りで響くのに。
先日演奏を録音して聴いてみた。
まだ所々にミスが出るのは仕方ないとして、上声部2本のリコーダーを通奏低音がしっかり支え引き立てる構図ではなく、リコーダー3重奏のように聞こえる。低音で支える部分がごっそり抜け落ちているからだろう。
通奏低音をバスリコーダー1本で代用するのは無理なのだ。
今回は3重奏で行くしかないだろう。

参考のためドルネルを調べてみたが、あまり情報は伝わっていないようだ。残された曲もあまり多くはないらしい。
素晴らしいテクニックで演奏して聴衆の賞賛を浴びるような曲では無く、音楽好きな仲間が楽器を持ち寄り演奏を楽しむ。そのような目的で作曲されたように思える。

それは演奏をどれだけ楽しんでいるかを問われることでもあり、私たちにとって難題かもしれない。当日の演奏プログラムで私たちの演奏は一番最初、会場の設営などでバタバタした直後だけれど、気持ちをサッと切り替えて、できれば遊び心を持って演奏開始したいと願っています。

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