5/06/2013

リコーダージョイント部の補修

デンタルフロス(白色)と赤い糸で補修、キーはピカピカ、木製の「指当て」が見える


メック社のテナーリコーダーを所有している、(Moeck Rottenburgh Tenor  in rosewood)

ロッテンブルグシリーズのローズウッド製、入手したのが 平尾リコーダークラブを結成して間もない頃だから、12~13年ほど前になる。
「あむりす」を通してEMSから輸入した。国内のY社で買うよりだいぶ安かったと記憶している。
最初手にしたとき木目が荒れていたので、現物を見ないで購入したことをちょっと悔やんだのだが、音は徐々に良く鳴るようになり、それが現在まで持続しているのだから大当たりだったと思う。

この楽器で数年前のリザーブコンサートでSail Along Silvery Moon(浪路はるかに)のトップを吹いた。このとき電子リズムマシーンの自動演奏を加えたので場内が一瞬ざわついたのは楽しかった。

しかし一年ほど前に足部管のジョイント部のコルクがはがれてしまったので応急に糸を巻いて使用していた。ところが今度は頭部管のジョイント部のコルクも浮いてきたのだ。修理にはデンタルフロスが良いと読んだ記憶があるのでJohnson & Johnson 社のUnflavored Waxed Floss (18m)を購入して巻いてみた(白い部分)弾力があるので少し巻きづらかった、最初はめたときはちょっときついと思ったが、すぐになじんで、非常に具合が良い。コルクの時よりはめ易く、かつぐらつきが無い。

18mをほぼ使い切ってしまったので、足部管の方は赤い糸で巻きなおした。デンタルフロスほどピシリとは決まらないが、問題なく使用できるし赤い色がちょっと洒落ていると思いませんか。

この楽器の特徴は右手の指が楽なのだ。右手の指穴の間隔が狭くなるよう設計されている。これはヤマハとかモーレンハウエルのテナーを使用してみると判るが、キーがついていても右手の押さえは結構きついのだ。

最後にもうひとつこの楽器の特徴を挙げておく。キーの金色のメッキが頑強で未だ輝きを失わないのだ。これはヤマハのバスやキュングのコントラバスのキーがあっけないほど早くメッキがはがれ色あせてしまったのと大違い。
ひょっとしてメッキではなく金色のムクの金属を使用しているのではないかと思ってしまうほどだ。


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